2012年10月10日水曜日

水平思考推理ゲーム、ウミガメ☆ミステリーに参加してきた!

brainjackという、この手のイベントを手がけてる団体さんの公演みたいです。
正式タイトルは『YES!? NO!? 推理ゲーム ウミガメ☆ミステリー ~仮面舞踏会 怪盗事件~』です。

ウミガメ☆ミステリーと銘打ってる通り、水平思考推理ゲームです。
そもそも、水平思考ゲームとはなんぞや?
な人は、「ウミガメのスープ」でぐぐってみると詳しい解説がいっぱいでてきますw

自分はこのゲーム、レベルファイブから出てる『スローンとマクヘールの謎の物語』をやってから気になっていて、今回のイベントにも参加してみようと思ったわけですw



ちなみに・・・
自分が思っている水平思考ゲームの面白さは、最初の設問では分からない状況や、不可解な設定を、質問を繰り返すことで新たな可能性を掘り起こしていき、辻褄が合う設定にたどり着けた瞬間にあると思っています。

この質問のやり取りが肝で、それが故に設問者が人間の方が圧倒的に面白いですw
『スローンとマクヘールの謎の物語』も水平思考ゲームの面白さに触れるという意味ではすごく良いゲームなんですけど、やっぱりリアルな設問者と問答をした方が、惜しい!とか、その質問はかなり核心に近づいた!っていう反応をリアルに引き出せて面白いです。
また、回答者が自分だけでなく複数人いた方が、自分が考えもつかないベクトルの質問が飛び出たりとかして、驚くような展開になったりします(特に一人だと考えが硬直してしまうこともあるので・・・複数人いる方が短時間で広がりやすいです)

↑のような考えもあって、
水平思考ゲームはやっぱり複数人でやりたい!
・・・けれど、中々人数集めて(また、全員にネタバレしてないネタを集めたりとか準備もして)この手のゲーム大会を主催するのも大変だしなぁ・・・

と思っているところに、こういうイベントを主催してるところがある!?
ということで、思い切って参加してみたわけですw

ちなみに、チケットは1500円。
個人的には一本分の映画を観に行ったと思えば、わりと妥当なお値段かなーと思ってます。


さて、どんなところなのかドキドキしながら現地へ行ってみると・・・

(ちなみに、現地の渋谷ビジネスセンターがけっこうわかりづらくて苦労しました; 遅刻ギリギリになっちゃうし・・・ 看板とかあまりないので、東急ハンズを目指した方がいいです)

怪しいコスプレをしたおっさん達がお出迎えw


公式ページにある通り、今回は~仮面舞踏会 怪盗事件~ということで、スタッフの方も仮面舞踏会の装いということみたいですw

左のおじさんが出題者さんなんですけど、ゲームが始まったら文字が読みづらいようで、早々にマスク外しちゃってましたけどw

今回のルールの概要は、

・問題は3問(+練習問題が1問)
・1テーブルに付き4人~5人でグループを作って回答。会場には4テーブルありました。
・問題それぞれにつき、質問は20個まで(グループ全体で)
・質問は一問ずつ紙に書いて提出し、出題者がYes/No/関係ないのどれかに印をつけて返却する。
・決められた制限時間内に回答すること。

こんな感じです。

スタッフの人が仮装して盛り上げてくれてるように、一応参加者には設定があって、『中世ヨーロッパの、財閥お抱えの腕利き探偵』ということになってますw


最初に渡されるメンバーカード。
自分は、ルイカルロス家所属の新米探偵という設定です。

・・・まあ、これがゲーム中に何か影響を及ぼすことはないんですけどw
でもこういう設定も大事ですよねw
雰囲気あるし、また正解するごとにランクアップしていくシステムなので、モチベーション維持にも役立ちます。

ゲームの流れは、概ねいわゆる水平思考ゲーム通りに。

自分の卓は、自分と同じような個人参加のお兄さんが一人、カップルの男女が一組、そして自分の4人パーティー。
やはり、わざわざこういう思考系ゲームに参加しようという面々なので、皆さん推理やミステリー好きで、しかもフレンドリーな方達ばかり。
最後まで安心して一緒にプレイできましたw

戦績は練習問題を入れて4戦やって、2勝2敗。
練習問題と1つめの問題が解けず、やや焦りのある中、2問目はほぼパーフェクトな回答!
これに勢いがついて3問目も無事クリアできましたw

やはり、プレイが進むうちに各メンバーに何らか役割ができたり、とある方の知識がすごく重要なヒントになったり、みんなで解いていく感じがすごく面白かったですw


・・・反面、運営ではちょっと気になる点も・・・

まず、「ヒントカード」の存在。
そのカードを使うと、ヒントをもらえるというカードで、ここだけの特殊ルールだと思うんですけど、そもそも出題者が状況に応じて、結構重大なヒントを言ってくれるんですよねぇ・・・w
なので、これを使って状況改善!みたいな感じになりにくかったです。

後、出題傾向。
自身を中世ヨーロッパの腕利き探偵にする設定などはいいと思うんですけど、舞台設定を~仮面舞踏会 怪盗事件~としたことで、3問が3問とも「盗難事件」のトリックなんですよね。
なので、回答の核心は「どうやって盗んだか」と「なぜばれなかったか、もしくはなぜばれたか」に限定されてしまうので、やや単調でした。
殺人とか行方不明などのエピソードもあった方がバラエティに富んで良かったかなぁ、と。

そして、質問と回答を紙ベースにしたこと。
グループで競うので、他のグループの質問や回答を聞かれないようにする工夫だとは思うんですけど・・・
やはり、その質問の意図や回答の意図が噛み合ってないと上手く進行していけないので、紙ベースはつらいかなぁと思いました。
実際、序盤で上手くいってるグループは、さりげなく紙を出した時に内容を口頭で説明し、出題者からYes・No以外のヒントを上手く聞き出してるんですねw
自分達も2問連続失敗してから、ただ紙を出すんじゃなくて内容を確認しながらやるようにすると、一気に状況が変わりましたw
水平思考ゲームの面白さから言っても、ここの会話は大事だなぁと思います。


問題そのものの内容に関しても、
幾つかは専門的な知識がトリックの肝になってるものがあり、
例えば、

「水の沸点は100度だが、塩を入れると沸点が上がる」

ことを利用したトリックの場合、塩を入れると沸点が上がることを知らないと、そもそも質問を想像しえないじゃないですか。
これは例で実際にそういうトリックがあったわけじゃないんですが、これよりもうちょっと一般には知られてないんじゃないかなぁという知識が前提の問題は、自分の時はそれをたまたま知ってる人がいて、むしろ「おお!すごい!」って状況になりましたけど、そうじゃないと答えを知っても納得しづらいと思うんですよねぇ・・・

水平思考ゲームの理想は、問題の状況と解答の状況がどちらも言われてみれば想像しうる範囲にあった方がすっきりできると思うんですよねぇ・・・・
そういう意味で、あまり知られていない知識が解答の前提にあると、推理よりクイズみたいな要素が増えちゃう気がして・・・


・・・っと、若干気になる点もあるものの、今回は第一回ということで、この手作り感覚はいいなぁとも思いました。

今回の反応を見ながら、また少しずつルール等は変わっていくのかな、と感じます。

最後に、今回の練習問題を紹介~

個人的には、実はこれが一番自分との相性が良かったように感じます。
クリアはできなかったものの、これが一番答えを聞いた時に、

「ああ確かにそれはそうだ。これに思いつけなかったのは悔しい!」

と、素直に思えたからですw
これは、思いつけてたらすっきりしたろうになぁ・・・と悔しい限りw


今日は3人兄弟の末っ子が成人を迎え、仮面舞踏会デビューの日。
全員、揃いの衣装で登場。

それを見た母親は喜びの涙を流し、3人の息子たちと楽しく会話を交わしていた。

ところが、3人兄弟はお互い一言も会話をしなかった。
何故だろう?


ちなみに、自分はこの時の質問で、

・3人の息子たちは同じ場所にいたのか?

と、問い、答えは『NO』だったんですけど、回答を聞いた上でトリックの要点を整理すると、この質問の答えは『関係ない』の方が良問になったと思います。


後、参加賞としてバッジももらいましたw


値段分の価値は十分にあったと思いますw

次の謎に期待を込めて・・・

次回公演も楽しみにしています♪

4 件のコメント:

  1. 3人兄弟は3人の息子たちに含まれますか?

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    1. おおw そこから疑いましたかw このゲームやったことあります?w
      (仕組みを理解してる感じがしたので)

      答えはYesで、3人兄弟=3人の息子たちで、母親はちゃんと3人の母親です。

      削除
  2. 叙述トリックのようなものかと思って質問を考えたんですが、
    調べたら発想力を問うものなんですね。
    う~ん、わからないなぁ
    仮面舞踏会で男3人というと少年隊しか思い浮かばないのはオッサンだからでしょうか。
    メタな質問ですが中世ヨーロッパの設定で成立しますか?

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    1. 問題によっては、出題文がミスリードを誘ってくるネタのやつもあるので、そこから潰していくのはわりといい手だと思いますよw
      他にも、3人兄弟は全員男ですか?とかw

      質問の答えは、Yesです。どちらにしろ答えは現実的にはレアケースになると思いますが、中世ヨーロッパでも成立します(現代の技術とかでどうこう~みたいな答えではないです。電話とかスカイプとか)

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